*「take off / landing」は7つの作品で構成されており、マネックス証券プレスルームの壁面2面に展示されています。
マネックスグループは、社会文化活動の一環として「ART IN THE OFFICE」プログラムを2008年より開始しました。 現在は、マネックス証券が主催し、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウの企画協力を得て運営しています。 本プログラムは、コンテンポラリー・アートの分野で活動する新進アーティストからプレスルームの壁に制作する平面作品案を一般公募し、 選出された1名のアーティストに対して、制作費および賞金ならびに作品を当グループ会議室で一定期間展示する機会を提供するものです。 本年度は106作品案の中から、福士朋子さんの作品「take off / landing」が選出されました。
作品タイトル 「take off / landing」
福士朋子さん コメント:
私は日常生活の中で頭の隅を一瞬よぎっては忘れてしまうようなことや、つぶやきのような言葉から作品を作っています。今回の応募では、世界中から様々な人が訪れて最新の情報を交換し、再び次の目的地へと旅立って行く空間をイメージしました。そして人々の行き交う空港と「take off / landing」というテーマが浮かびました。今回のプロジェクトを通じて、私の作品とマネックス証券のオフィスと社員の方々、さらにマネックス証券に来訪される方々とのコラボレーションの一年となることを願います。
作品の制作・設置期間中に開催したマネックス社員の方々との交流会では、2コママンガを使ったワークショップを行いました。皆さんの発想のセンスの良さとリアクションの早さに刺激を受けて、さりげなくて何か動きのある作品を加えて展示を完成させたいと思いました。このような形で作品を完成させたのは初めての経験で、試行錯誤も楽しい時間でした。新しいオフィスの出発に、私にとっても新たな挑戦の機会を与えていただいたことに心より感謝しております。
福士朋子氏プロフィール
2005年東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画修了。風景をモチーフにしたペインティングを経て、現在はホワイトボードにマジックや既製品のマグネット等を使って、マンガの要素を取り入れた作品を制作。作品の吹き出しに両義的な意味を含む言葉を用い、白でも黒でもない、あいまいな心境や立ち位置、あるいはそうした状況を作り出す社会を映し出す作品を制作。複合文化施設スパイラルが主催する公募展「SICF12」にてグランプリ受賞(2011)。東京都、東京文化発信プロジェクト室、およびAIT主催のストリートペインティング・プロジェクトでは東京芸術劇場の工事仮囲いに作品「見て見て☆見ないで」を展示(2011-2012)。並行してマンガ「少女画帖」をウェブサイトで連載中。