ART IN THE OFFICE 2010作品「1000s(サウザンズ)」について

ART IN THE OFFICE 2010作品「1000s(サウザンズ)」について

「ART IN THE OFFICE」プログラムとは

当グループは、社会文化活動の一環として「ART IN THE OFFICE」プログラムを2008年より開始し、本年度は子会社であるマネックス証券にて開催いたしました。本プログラムは、コンテンポラリーアートの分野で活動する新進アーティストを一般公募し、選出された1名のアーティストに対して、制作費と賞金および当社内の会議室を一定期応募作品の発表の場として提供するものです。
本年度は、108作品の応募の中から中田周作氏が選出されました。

作品タイトル「1000s(サウザンズ)」

作品タイトル「1000s(サウザンズ)」

作品について 中田周作氏 制作後コメント:


「それぞれ固有のバックグラウンドをもった無数の個人が、常に現在おかれた空間から次の空間へと流動的に移動しながら『この世界』がかたちづくられてゆく。そのように『この世界』を偶然と必然が織りなす不可思議な感覚で捉えることがあります。それはさながら延々と回転しつづけるルービックキューブを眺めているかのようです。作品では、そのような感覚で捉えた世界をドローイングで表現しました。このプレスルームの空間で、ルービックキューブの次の一手が話し合われることを心から光栄に思います。このような機会を与えてくださったマネックスの方々、また審査員の方々に感謝します。」

中田周作氏

中田周作氏プロフィール

1979年長崎県生まれ、東京在住。2006年武蔵野美術大学修士課程美術専攻彫刻コース修了、2007年イメージフォーラム付属映像研究所アニメーションコース修了。

彫刻、ドローイング、アニメーションを主軸に置き、それぞれの要素が別々の入り口と出口を結びつけるようなインスタレーションを展開している。私たちの周辺を形づくる要素としてのヒューマンスケールな生活サイズの空間から少しずつ離れ、私たちやその周りを彩るものを未知なる別次元の存在として同じスペースに、共に在るような感覚を作品によって模索している。絵であること、彫刻であることを忘れさせ、共感覚的に物事を理解しうるような場を作り出すことを目指している。