※本記事はマイナビニュースの編集・制作により掲載されたタイアップ記事の二次利用です。

 

「新しい価値交換を、もっと身近に」。そんな理念のもと、暗号資産やNFT、web3といった次世代の金融に挑み続けるコインチェック。正解のない領域で、未知のものを形にするその最前線では、どんな想いを持った人たちが活躍しているのでしょうか。今回は、暗号資産ビジネスに向き合い日々奮闘する森田さんと金さんに、業務のリアルや社内のカルチャー、そしておふたりそれぞれが描くコインチェックでのこれからのキャリアについて伺いました。

 

※本記事では、コインチェック株式会社を「コインチェック」と表記します。

 

コインチェック株式会社
Crypto Asset 事業本部
Applied AI グループ
森田 理紗

 

コインチェック株式会社
Crypto Asset 事業本部
販売所事業部 通貨グループ
金 栄洙

 

中央管理者なしで「所有権」を証明! 暗号資産・NFT・web3の基本を改めて

 

――まずは暗号資産やNFT、web3とは何か、あまり馴染みがないという方に向けて、簡単にご説明いただけますか?

 

森田:暗号資産を説明するときによく引き合いに出されるのが、ミクロネシア連邦のヤップ島の慣習である石貨の話です。ここではかつて、巨大な石をお金として使っていて、石が大きく重いため物理的には石を動かさず、共同体で「所有者が変わった」と合意することで所有権の移転が成立していました。この石貨の慣習からわかるのは、物理的にモノが移動せずとも価値や所有権の移転ができること、また、信用は記録や合意によって成立すること。暗号資産はそれを分散型の台帳によって、世界規模で可能にした技術です。NFTも同様に、中央管理者に依存せずトークンの所有をブロックチェーン上で証明できます。web3は、この仕組みをさまざまな価値交換に応用しようとするシステムのこと。仲介コストを減らして、創造者により多くの価値を還元できる仕組みでもあります。

 

「親しみやすく、ワクワクできる暗号資産」を常に模索する

 

――現在の業務内容と、特に注力していることを教えてください。

 

森田:実は、私は7月に新設された「Applied AIグループ」に異動したばかりで……正直、最初は「なぜ私が?」という気持ちもありました。というのも、グループのメンバーで私だけがエンジニアではなく、3歳の娘がいて時間的な制約もある。これを大きなハンデだと思っていたんです。でも、異動を提案してくれた上司が「人を巻き込んで実現する力」を評価してくれていたということと、限られた時間のなかで働くからこそ、事業を生んだり生産性を上げるための AI推進を加速できるだろうという期待もあったようです。現在は「Proof of Voice」というプロジェクトに取り組んでいて、社員の価値観や想いを、AIツールを使って記事化しています。「育児vs仕事」の対立ではなく、AIに任せられる部分は任せて、効率よく働く。この新しい働き方を自ら検証しています。

 

:私は販売所事業部で、新規暗号資産の上場を担当しています。候補となる暗号資産の選定から、社内審査、一般社団法人日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)との審査の対応、上場後のモニタリングまで一貫してリードするのが主な役割です。注力しているのは、法的、ビジネス的、ユーザー視点のバランスを意識した暗号資産上場の推進。信頼性、透明性、スピードをいかに両立するかが、この仕事の鍵だと思っています。

 

――コインチェックは「新しい価値交換をもっと身近に」という理念を掲げていますが、日々の業務の中でその実感はありますか?

 

新しく取り扱う暗号資産の選定をする際は、できるだけ多くの方が「これなら取引してみたい」と思えるような暗号資産であるかどうかを意識しています。私たち暗号資産業界の人間は、その暗号資産の技術的な側面や特性を、つい深く掘り下げて考えがちなのですが、一般のユーザーにとっては、そこまでの専門知識よりも「聞いたことがある」とか「なんか面白そう」の方が重要なんですよね。だからこそ、ユーザー目線で「親しみやすく、ワクワクできる暗号資産は何か?」を常に意識して選定しています。

 

「正解のない世界」で働く難しさと面白さ

 

――さまざまなプロジェクトの立ち上げに関わってこられたなかで、特に印象に残っている経験や大切にしてきたことなどはありますか?

 

森田:プロジェクトマネージャーとして関わったNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」の立ち上げと、ステーキングサービス「Coincheckステーキング」(対象となる暗号資産のブロックチェーン運営に参加することで得られる報酬を、Coincheckの当該暗号資産保有ユーザーに付与するサービス)のローンチが特に印象深く残っています。常に心がけているのは、「暗闇の中で前にライトを照らし続けること」。日々状況が変わる中で、方向性を示し続けることがプロジェクトマネージャーの重要な役割の1つだと感じています。リアルタイムでの情報共有や柔軟な対応も大切で、規制のある環境下でも、チームで同じ方向を向いて進むために、常にコミュニケーションを大事にしています。

 

:印象に残っているのは、暗号資産の新規上場プロジェクトでプロジェクトマネージャーを担当したときの経験です。Coincheckでも前例のないタイプの暗号資産で、未知に挑むプロジェクトでした。特に意識したのは、とにかくトライアンドエラーを繰り返して前に進むこと。いきなり完璧を目指すより、まずはやってみて改善していく。実際にプロジェクトが進んだときは、本当にやりがいを感じました。

 

――web3やNFT、暗号資産など、まだ正解が見えない未知の領域で働くことの魅力や難しさを、どのように感じていますか?

 

森田一番の魅力は、これまでにないものを作っている実感があることですね。毎日が課題だらけで、技術、規制、市場理解など、どれも簡単ではありません。それでも「難しそう」と思われがちな暗号資産の世界を、より身近に、もっと簡単に感じてもらいたいと思います。Coincheckでは、暗号資産の売買は500円程度から始められるんです。価値を体感できる体験設計が、私たちに求められていることだと思っています。

 

:「正解のない世界」で働くのは難しくもありますが、面白さも日々感じています。中でも印象的だったのが、前例のない暗号資産を上場したとき。制度やルールの解釈が定まっておらず、社内のそれぞれの立場で意見が分かれる中で、自分から提案して道を切り拓く必要がありました。常に「どこまで見えていて、どこがグレーなのか」を整理しながら、一歩ずつ前に進めていく。社内の仕組みとして定着していったときは大きな達成感がありましたね。

 

――そうした取り組みを通じて、ユーザーや社会にどのような価値を届けたいと考えていますか?

 

森田:目指しているのは、人々が金融における主体性を取り戻し、自分の資産を自分で管理できる選択肢がある社会です。今の金融システムでは、中央銀行の政策やインフレによって資産価値が左右されますが、暗号資産はその代わりとなる新しい選択肢を提供します。自分の意思で資産を管理し、仲介者に依存せず世界中で価値を交換できる。これは単なる技術の進歩ではなく、人々の金融における主権を取り戻す大きな革命だと思います。 その結果、より競争的で透明性の高い金融環境が生まれ、仲介コストの削減や効率的な資源配分につながる。経済全体を健全に発展させる、とても有望な方向性だと感じています。

 

誰もが安心して、新しい金融の世界に一歩踏み出せる環境をつくりたいと思っています。暗号資産やweb3は将来に大きな期待がある一方、「なんとなく難しそう」「なにか怪しい」と感じる人も少なくありません。だからこそ、信頼できるプロセスや仕組みを用意し、みんなが安心して使える状態を整えていく。それが私たちの役割です。その先に「なんとなく不安」だったものが「自然に使える選択肢」になる未来があると信じています。

 

効率的な作業はAI、創造的な作業は人間が担う未来へ

 

――森田さんは育児や副業も並行されているとのことですが、コインチェックでの働き方についてはどう感じていますか?

 

森田:誤解を恐れず言えば、コインチェックには女性や育児中の社員に対して特別な配慮はありません。有給の取得や業務中の一時離脱は誰でもしやすく、男女問わず育児休暇は取得されているため、「女性だから」「ママだから」といった扱いを私は感じたことはないです。そのような中でも私がいいなと感じているのは、限られた時間の中で効率的に成果を出す働き方を、むしろ戦略的なものとしてきちんと評価してもらえるところです。

 

森田個性やユニークさを尊重する文化も根づいていて、ちょっと変わった発想やアプローチも歓迎されます。創業者がそういう人物だった背景もあってか、良い意味で言う “変な人”も自然に受け入れられる空気があるんですよね(笑)。だからこそ、育児や副業など、さまざまな背景を持つ人でも、自分らしくのびのびと働ける環境が整っていると感じています。

 

――金さんは、コインチェックの多国籍な職場環境についてどう感じていますか?

 

本当に多様なバックグラウンドを持つ人が揃っていますが、すごく意見が言いやすいです。役職や年齢に関係なく、率直に話せる雰囲気があります。暗号資産やweb3のような新しい領域は、多くの人にとって挑戦であるからこそ、完璧ばかりを求めず、お互いを支え合うという文化が根づいていると思います。変化の速い業界だからこそ、この信頼と柔軟性が大きな支えになっていると感じます。

 

――最後に、おふたりが今後挑戦したいことや描くキャリアについて教えてください。

 

森田今はAIがとても面白い時代なので、AIを社内に浸透させる組織づくりに取り組んでいきたいですね。効率的な作業はAIに任せて、人間はもっと創造的で人間らしい仕事に集中できる。そんな未来をつくっていきたいと思います。副業でコーチングもやっているのですが、それが本業にも良い影響を与えているので、複数の軸を持ちながら、枠にとらわれないキャリアを築いていけたらと思っています。

 

これまでの経験を活かし、今後はより広い視点でプロダクトやサービス全体の価値を設計していけるようなキャリアを築いていきたいと考えています。まだ明確なステップや形は模索中ですが、自分のアイデアや働き方次第で、今のコインチェックにはない新しい価値を生み出せるのではないかと感じています。既存の枠にとらわれず、自分だからこそできる挑戦をしていきたいです。

 

コインチェックでは、暗号資産やweb3といった未知の領域で、専門性や多様性を武器に「もっと身近でワクワクする価値交換のかたち」を模索し続けています。正解のない時代だからこそ、彼らの柔軟な姿勢と前向きな探求心が、コインチェックの未来を切り拓いていくのでしょう。