私たちは、サステナビリティとは、社会や環境への責任を果たすことにとどまらず、変化し続ける社会の中で、企業理念を実現し続ける力を持つことだと考えています。
マネックスグループの企業理念は、「個人の自己実現を可能にし、その生涯バランスシートを最良化することを目指す」です。この理念は、私たちのすべての事業活動の原点となっています。社会やお客様のニーズが大きく変化する時代においても、この理念の実現を通じて社会に新たな価値を提供し、企業として持続的に成長していくことが、私たちの目指すサステナビリティです。
その実現の原動力となるのは、人です。
AIをはじめとするテクノロジーの進化は、事業や働き方を大きく変えていきます。しかし、未来を構想し、新たな価値を生み出し、多様な人々と対話を重ねながら意思決定を行うのは、これからも人の役割です。だからこそ私たちは、テクノロジーへの投資と同じくらい、人への投資を重要な経営課題と位置づけています。
マネックスグループでは、国籍や性別、年齢、役職にかかわらず、多様な経験や価値観を持つ人材が互いを尊重し、それぞれの力を発揮できる企業文化を育んできました。私たちは、この多様性を単に受け入れるだけでなく、異なる視点が交わることで新しい価値を創造する力を「多彩力」と呼び、大切にしています。
社員一人ひとりの挑戦を後押しする制度や風土づくりにも力を入れています。「イデイアワード」を通じて新しい発想を称え、挑戦を評価する文化を育むとともに、能力と成果を基軸とした人材登用を進めています。その結果として、女性や外国人社員、若手社員など、多様な人材が経営やマネジメントの場で活躍しています。また、育児と仕事の両立が叶う環境整備にも取り組み、男女を問わず育児休業を取得しやすい風土が定着しています。
私たちは、こうした企業文化こそが持続的な競争力の源泉であり、長期的な企業価値向上につながると考えています。その考えのもと、「人材戦略」「多彩力」「働く環境」「人権」を重要なマテリアリティとして位置づけ、継続的な取り組みを進めています。
2018年から本格的に取り組んできたサステナビリティに関する情報開示や各種施策は、外部評価機関からも一定の評価をいただいています。しかし、私たちにとって評価は目的ではありません。企業理念を実現し続け、社会から信頼され、必要とされる企業であり続けることこそが目的です。
これからも、多様な人材とテクノロジーの力を掛け合わせ、一足先の未来を切り拓きながら、新たな価値を創造し続けてまいります。そして、お客様一人ひとりの自己実現と、持続可能な社会の発展の双方に貢献する企業であり続けたいと考えています。
代表執行役社長CEO
清明 祐子