革新的なアイデアやイノベーティブな取組みを行った個人やグループを称えて授与される社内表彰制度として、グローバルの全てのグループ会社の社員を対象とした、IDEI AWARDを2005年から毎年開催しています。
2005年〜2024年まで、20年間のイデイ・アワード受賞者の社員と受賞内容をダイジェストでご紹介します。
※ 受賞者の所属は受賞当時のものです。
2005年
マネックス証券 コンタクトセンター
マネックス証券と日興ビーンズ証券の合併により口座数が倍増、お問い合わせも急増しました。コンタクトセンターでは、システムが変わり、戸惑うお客さまからのお問い合わせに丁寧に対応し、手厚いサポートで、初心者にやさしいネット証券というブランドを確立しました。
2006年
マネックス証券 WEBマネジメント部
まだUI、UXという言葉が一般的ではなかった2000年代初頭、お客さまにご協力いただいて繰り返しユーザーテストを行い、取引画面のどこでスタックしてしまうのか、どう改善したらよいかを調査するという、きわめて科学的なアプローチでウェブサイトのデザインを一新しました。
マネックス証券 投資銀行本部中国資本市場部
チャイナボーチー(2024年現在、香港取引所に上場)が東京証券取引所に上場する際、投資銀行本部中国資本市場部の働きにより、マネックスは幹事証券になることができました。初値は公募値を10万円も上回り、IPOで同社株を手に入れたお客さまにも喜んでいただけました。
2008年
マネックス証券 FXプロジェクトチームと財務部
世界が震撼したリーマン・ショック。大暴落するマーケットに果敢に立ち向かったFXプロジェクトチームと財務部がアワードを受賞。FXチームは24時間のシフト勤務で、厳しいマーケット下の与信管理、システム障害やクレーム対応に奮闘。財務部は、貸株サービスを継続するための処理や顧客分別金信託の運用により、お客さまの資産を守り、収益にも貢献して会社の基盤を支えました。
2009年
マネックス証券 新卒社員2名
日々コンタクトセンターに寄せられるお客さまからのご意見・ご要望をイントラネットに掲載し、全社員で共有してサービス改善を図るCSI(Customer Satisfaction Index)システムを、新入社員2人が開発し、アワードを受賞しました。
トレード・サイエンス&マネックス証券 カブロボファンド関係部署
2008年にグループ入りしたトレード・サイエンスとマネックス証券が協業して複数のロボットが運用するまったく新しい投資信託「カブロボファンド」を開発。欲望、不安、恐怖、逡巡、といった人間の感情を排除したロボット運用という新しい価値を個人投資家の皆さまに提供しました。グループ内の2社が協業し、シナジー効果を発揮したことも受賞のポイントでした。
2010年
マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ
プライベートエクイティファンドやヘッジファンドを組み入れた投資信託「プレミアムハイブリッドシリーズ」の運用を通じて個人投資家に新しい投資機会を提供してきたマネックス・オルタナティブ・インベストメンツと、みずほ信託銀行と協働により年金基金からの運用を受託。その功績を称えられ、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツがアワードを受賞しました。
マネックス証券 Suicaポイント交換サービス導入チーム
投資信託の保有やマネックスカードのご利用で貯まるマネックスポイントは、2010年当時は株式の売買でも貯めることができました。貯まったポイントは株式の売買手数料に使えるほか、各種商品に交換することができますが、2010年にはSuicaポイントにも交換できるようになり、マネックスポイントの利用価値が高まったことが評価され、サービス導入に関わったチームがアワードを受賞しました。
2011年
マネックス証券 商品サービス部
マネックスの債券ビジネスは、お客さまに債券投資をもっと身近に感じてほしい、という想いのもとに発展してきた歴史があり、従来1万通貨単位で販売されていた世銀債を100通貨単位で販売したり、ゼロクーポン債に「タイムカプセル」という愛称を付けて販売したり、より実勢金利に近い金利の個人向けマネックス債を販売してきました。2011年は人民元建て債券をお客さまに提供し、導入に貢献した商品サービス部がアワードを受賞しました。
松本大
2010年に香港BOOM証券を買収、同年グローバル・ヴィジョンを発表。翌年3月、東日本大震災に日本が揺らぐ中、歴史的な円高局面をクロスボーダーのM&Aを行う好機と捉え、6月8日にフロリダに拠点を置くオンライン証券会社TradeStation Group, Inc.を完全子会社化。TradeStationの技術力でグローバル取引プラットフォームを開発し、日本、米国、中国という世界の3大金融拠点で付加価値の高い、個人投資家向けオンライン金融サービスを提供していくことを決定、マネックスはグローバルに協業して成長することを目指す方向に舵を切りました。
2012年
マネックス証券 US Equity Project
2011年に統合したTradeStationグループの取引システムを導入し、米国株取引サービスを全面的に刷新。ダイレクトに米国市場と接続した基盤を持ち、それらのシステムを支えるエンジニアリソースを活用できる強みを活かして取引ツールを内製化、さらに、銘柄数、手数料ともに、業界最高水準のサービスにリニューアルして、国内証券会社では圧倒的、かつ他社が追随できない取引環境を提供しました。
2013年
マネックス証券 MONEX INSIGHTチーム
TradeStationグループの技術力を活かして、ネット証券業界のキラーコンテンツともいえる投資情報サービスを内製化することにより、お客さまのニーズにいち早く応え、スピーディにサービス改善ができるようになりました。ここでもまた、グループ内企業同士の協業によりシナジー効果が発揮されたことが高く評価され、受賞に至りました。
2014年
(Grand)マネックス証券 天風証券JVプロジェクトチーム
中国の天風証券とのジョイントベンチャーを設立し、日本のオンライン証券サービスのノウハウを提供しました。参入障壁が非常に高く、外国籍の企業活動が厳しく規制されている中国において、ビジネスを展開する上できわめて重要な足がかりとなる取り組みでした。中国での活動のほか、東京のマネックス証券では天風証券の社員をトレーニーとして受け入れ、人材交流を通じて中国ビジネスに対する理解を深めました。
(Second)マネックス証券 アクティブトレーダー部社員
「世界で初めて野菜のカブが株取引するトレーディングツール、ベジタルトレーダー『カブ子さん』を開発!」というエイプリルフール企画を実施したのみならず、実際にカブの生体電位(生体の生命維持活動によって生じる微弱な電位)を利用して自動で株取引を行う次世代トレーディングツールの試作機(実際の売買はせず、売買シグナルを発信するのみ)を作ってしまったOut of the box thinkingが栄冠に輝きました。
(Second)TradeStation Lean Agile Process Team
集中ソフトウェア開発ライフサイクル追跡ソリューション(JIRA)を実装したアメリカのLean Agile Process Teamがアワードを受賞しました。JIRAはシステム開発におけるチーム、プロセス、優先順位付けの透明性を劇的に改善する優秀なソリューションである点が高く評価されました。
2015年
マネックス・セゾン・バンガード投資顧問プロジェクトチーム
マネックスグループ、クレディセゾンおよびバンガードグループのジョイントベンチャーとして設立された投資一任運用会社がアワードを受賞しました。「世界最高の長期資産運用をあなたへ」のキャッチフレーズのもと、日本のすべての人に対して、小口でも大口でも、低コストで、それぞれのニーズに合った資産運用を提案するという、日本の資産運用の在り方を根本から変革する革新的な取組みが評価されました。
TradeStation IdeaLab
米国TradeStationのインターンシッププログラムであるIdeaLabが2015年のアワードを共同受賞しました。IdeaLabは金融サービス・テクノロジーへの革新的アプローチを向上させるために設立され、戦略的視点、あらゆる角度から考える革新的思考、顧客本位、テクノロジー主導、知識の共有、迅速なプロトタイプ作成という、6つの指導原則に沿って運営されています。
2016年
TradeStation Next Generation Platform Team
Next Generation Platform Teamが新しく開発したTradeStationのデスクトップ環境(TS NeXT)がアワードを受賞しました。新しいUX/UIデザインを実装しており、一貫性のある体験を提供します。安定性とパフォーマンスの向上により、これを利用する米国の投資家の時間と労力が軽減されました。
2017年
マネックス証券 マネックス銘柄スカウター企画者2名
マネックスユーザーから圧倒的な人気を誇る、日本株銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」。UIにこだわり、企業分析に必要な情報を見やすく集約しており、分析が苦手な方でも気軽に企業分析ができます。アワード受賞後、2020年には米国株版、中国株版もリリース。「銘柄スカウターがあるからマネックスを利用する」というファンも多数。
2018年
ブロックチェーン債プロジェクトチーム
コインチェックがグループ入りした2018年、ブロックチェーン技術を用いた「ブロックチェーン債」の起債、決済および期中管理を行う新システムの開発に携わった、コインチェック、マネックスグループ、マネックス証券の連合チームがアワードを受賞。本開発はSTOなどの開発にもつながる、とても意義のある取り組みであることが評価されました。
2019年
マネックス・セゾン・バンガード投資顧問
マネックス・アセットマネジメントの前身であるマネックス・セゾン・バンガード投資顧問が個人投資家に向けて、日本初のハイブリット型ロボアドサービスの提供を開始。本邦初の「ハイブリッド型」であるという革新性とともに、すべてのステークホルダーがWinの状態になるようデザインされているところが画期的であり、「MONEYの一歩先」を愚直に体現していると評価されました。
2020年
コインチェック Sharely事業部
バーチャル株主総会支援サービス Sharelyは、検討着手からわずか3カ月で事業化されました。このサービスは、コインチェックとしての長期ヴィジョン(経済活動の効率化に資するサービスを展開する)につながるものであり、コインチェックの課題である安定的な収益モデルの確立にも寄与しました。
TradeStation crypto team
暗号資産貸付事業の構築と顧客が暗号資産を預けることで利息を得るcrypto earnプログラムのローンチという取組みについて、TradeStation crypto teamがアワードを受賞しました。担保管理と貸付決済を自動化するインフラを構築することにより、カウンターパーティリスク管理を支援し、複数形式の担保受入れが簡素化されました。過剰担保方式で暗号資産を収益化する機能は、暗号資産仲介ビジネスのモデルを取引依存型から資産積上型に移行させました。
2021年
たくす株プロジェクトチーム
信託サービス「たくす株」は、認知症になったときに本人にかわって国内株式を家族が処分できるようにし、相続時にはスムーズに財産を受け取ることを可能にした、画期的なサービスであり、高齢顧客の資金の固定化を防ぎ、子世代の顧客取込につなげることのできる商品です。「日経ヴェリタス賞」受賞。
2022年
GENEX
GENEXは全ゲノム検査実証事業を開始しました。GENEXが発行する難病患者向け「治験レポート」は先端研究レベルのハイエンド遺伝子検査(全ゲノム検査)の結果を、消費者が直接申し込んで受け取れます。専門的で難しい治験情報を分かりやすくまとめて提供することで、サービス関心層のニッチマーケットを開拓しました。
2023年
AIセラピストco-miiプロジェクトチーム
放課後等デイサービス・児童発達支援事業所での療育を支えるヴィリングのAIセラピストco-miiの開発チームが、発想の斬新さ、社会的インパクトの大きさや企業理念の体現、AIを使った21世紀型ビジネスモデルの実証を目指す挑戦的な取組みであることが評価され受賞しました。
2024年
Coincheck Group N.Vによる米国のNasdaq Global Market上場プロジェクトチーム
日本初かつ世界で2社目となる暗号資産取引業者の上場であることに加え、De-SPACというスキームでの上場は日米の専門家や関係者を束ねての壮大な挑戦でした。異なる会計基準での財務諸表作成や監査、内部統制やリスク管理態勢の構築、米SECの審査など多大な実務と交渉を重ねてこの挑戦を成し遂げたプロジェクトメンバーに、2024年のIDEI AWARDが授与されました。