2008年度「ART IN THE OFFICE」プログラムの受賞アーティストと作品について

タイトル:Dig-ital City(ディグ・アイタル・シティ)

タイトル:Dig-ital City(ディグ・アイタル・シティ)
コンセプト:キャンバスの上に油性ペンのみで描かれていく架空の都市

「ART IN THE OFFICE」プログラムとは

2008年より社内会議室の壁をコンテンポラリー・アート作品の発表の場として提供し、新進アーティストを支援する「ART IN THE OFFICE」プログラムを、特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]の協力により開始し、アーティストを一般公募しました。

多数の応募者の中から厳正な審査の結果、坂口恭平氏が2008年度の受賞アーティストとして選出されました。

タイトル:Dig-ital City(ディグ・アイタル・シティ)

坂口氏は、マンションの図面や都市の景観写真などから着想を得て、14日間にわたり、会議室の壁に油性ペンのみで緻密な建築物や街並み、道路などをフリーハンドで描画。

壁に描かれたものは氏の創造した“架空の都市“であり、様々な建築物や自然が集まって作られた独創的な都市の風景を、会議室の中で楽しむことができます。

坂口恭平氏

坂口恭平氏プロフィール

1978年熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。

在学中より現代建築の在り方に疑問を持ち、都市に存在している、専門家ではない人々によって建てられた無名の建築物、庭の調査を行う。卒業論文として発表した路上生活者の家の調査が、2004年に「0円ハウス」という写真集としてリトルモアから出版される。

その後、世界各地で出版され、それに伴いベルギー、メキシコで展覧会を開催する。2006年にはカナダのバンクーバー州立美術館にて初の個展を開催し、その後カナダ国内を巡回。2007年にはケニアのナイロビ、フランスのサン・ナザレでの展覧会に参加。

2008年1月に、隅田川沿いに暮らす都市生活者の達人の生態を描いた「TOKYO 0円ハウス 0円生活」を出版、さらに小説「隅田川のエジソン」も4月に出版された。