マネックスグループが常に革新的な、最良の商品・サービスをお客様に提供し、社会から信頼、尊敬される企業であり続けるためには、その推進力である社員一人ひとりの力が何よりも重要であると考えています。そのため当社では「人材」を最も重要な経営資源と捉え、全社で掲げる「人材育成方針」のもと、持続的な成長と企業価値の向上にむけて社員がもつポテンシャルを最大限引き出すための人材育成環境づくりに取り組んでいます。

人材育成方針

当社グループは、高い志と情熱をもって変革を試みる役職員のチャレンジ精神を鼓舞する環境を整えることにより、組織やチームの出力の質を高め新たな未来の価値を創造できる自律型人材を育成します。

人材育成と評価について

持続的な成長を実現するにあたり、次世代に向けた人材の育成と確保は重要なテーマです。

 

日本セグメントでは、現行の人事評価制度の評価項目を行動指針に基づき再定義し、具体的な行動基準に沿った評価を行うことで、企業理念の実現を体現できる人材の育成を目指した育成環境の整備に努めています。従業員の成長を促進するため、ストレッチアサインメントを通じて潜在能力の最大化を図り、経験学習サイクルを通じて得られた知見を次なる機会に活かす取り組みを強化しています。また、組織内においてミドルマネジャーを中心とした「トレーナー」と称される新たな育成担当者を配置し、1on1のコミュニケーション機会を増加させ、メンバー一人ひとりに目が行き届くきめ細やかな支援体制を構築しています。この取組により、個々のニーズに応じたサポートを提供するのみならず、トレーナー自身の育成スキルの向上を図ることで、組織全体の育成体制の底上げを目指しています。さらに、年に3回エンゲージメントサーベイを実施することで、社員の意識や組織の状態を可視化し、社員の変化を迅速に把握するとともに、経営課題の特定を行い、新たな制度や働く環境改善などに繋ぐ施策の導入を通じて社員の生産性や創造性を高め、組織全体のパフォーマンス向上を目指しています。

 

米国セグメント(トレードステーション)では、個々の成長とキャリアアップを含む人材の育成に重点を置くことで、社員の定着と健全な職場環境の醸成に役立つと考えています。また、社員教育プログラムを通じて、ターゲット顧客、トレードステーションが提供するサービスやシステム、金融サービス業界に関する豊富な知識を社員に提供することを目標としています。 さらにリーダーシップと能力開発にも力を入れており、1対1のコーチングや、全社員が利用できるリーダーシップと能力開発のコースやセッションの機会を提供しています。

トレードステーションのeNPSの総合スコアは50点で、ポジティブな環境と企業文化、強いコミュニティ意識、学習と成長の機会、福利厚生と報酬、勤続年数が評価されています。また、TradeStationでは、可能な限りハイブリッド勤務やリモート勤務を認めており、社員は柔軟な職場環境を享受しています。イノベーション、生産性、長期的な成功を促進するために、人的資本に投資することの大きな価値を理解し、総合的な教育プログラム、リーダーシップ・コーチング、専門能力開発の機会を通じて、社員の成長と能力開発に取り組んでいます。社員の成長と幸福を最優先することで、トレードステーションは、業界の変化に対応し、会社の継続的な成長と繁栄に貢献できる有能で意欲的なチームを育成し、選ばれる雇用主としての地位を確立しています。

 

クリプトアセット事業セグメントでは、グループの人的資本強化に対する考え方を念頭に、行動指針であるMOST(Maximize team results, Own your work, Surpass expectations, Think integrity)を体現すべく、定性的・定量的な両側面でのアプローチを進め、社内の環境整備に努めています。定性的なアプローチとして、MOST表彰や行動評価を通じ価値観の浸透を進めています。MOST表彰では、社内から広く推薦された候補者から経営執行陣が受賞者を選び全社員で表彰式をしており、実施後のアンケートでは、表彰式に「とても満足している」と82%が回答し、高い社内支持を得ている結果が出ています。また、MOSTを行動評価項目に用いることで、一人ひとりが定期的に自らの行動を振り返る機会を創出しています。定量的なアプローチとしては、2023年からISO30414に準拠したダッシュボードを構築し、並行して全社員を対象にGallup社のQ12 + eNPSを用いたエンゲージメントサーベイを実施しています。サーベイ結果と各人的資本データ推移を確認することで、効果測定可能な状態で社内環境や健全な組織運営を維持しています。

人材採用について

新卒面接

日本セグメント(マネックスグループ、マネックス証券)において、東京本社と八戸オフィスの2拠点で採用活動を実施しております。

 

コース別採用

東京本社では、入社後の配属部門ごとに分かれた「コース別採用」を行っています。 証券事業へ幅広い分野から関わることができる「証券ビジネスコース」や自社サービスである証券基幹システムの開発に携わる「エンジニアコース」といった各自の興味・関心やスキルに応じた入口を設けることで、一人ひとりのキャリアを形成できる環境を整えております。八戸オフィスでは、お客様へ電話やメールでサポートするコミュニケーター(オペレーター)を採用しております。 勤務地限定での採用となるので、多様な働き方を実現できる環境を整えております。

 

インターンシップの実施

東京、八戸ともに複数の部門で実際の業務を疑似体験できるプログラムを用意しております。現場エンジニアと一緒にシステム開発を理解できるプログラムや、金融業界や資産運用について学ぶことができるプログラムなど、就活生に向けた学びの機会を提供しております。

 

キャリア採用

専門的な知識やスキル、経験をもつ即戦力となる人材を確保すべく「キャリア採用」にも力を入れております。また、退職した従業員向けのアルムナイ採用や従業員の知人や友人向けのリファラル採用を導入するなど、様々なフィールドで培った経験や知識を活用していただけるような環境を整え人材の多様化を積極的に進めています。