

マネックスグループは創業以来、全ての個人の投資・経済活動をサポートする「未来の金融を創ろう」という思いから、個人投資家向けにオンライン証券を中心として、金融サービスを展開してまいりました。
2010年から中長期的な経営戦略として「グローバル・ヴィジョン」を掲げオンライン証券業の海外展開を図り、2017年には「第二の創業」を謳い、翌年の暗号資産関連事業参入への流れを導きました。各ビジョンが着実に成果を生み、創業から23年を迎えた今、事業が日本、米国、香港、オーストラリアのオンライン証券に加え、クリプトアセット、投資セグメントへと多角化し、多様な収益源をもつ企業体へと成長しました。
しかし昨年来、世界中が同一の脅威と戦い、危機対応が推し進めたデジタルトランスフォーメーションの結果、多くの個人のライフスタイルが変化しました。企業は今まで以上に一歩先の未来を見据えて、個々人のウェルビーイングを高めることに寄与するサービスや商品が求められていると感じています。
この度、企業理念を「MONEXとはMONEYのYを一歩進め、一足先の未来における人の活動を表わしています。」と改めました。常に変化し続ける未来に向けて、最先端のIT技術と、グローバルで普遍的な価値観とプロフェッショナリズムを備え、新しい時代におけるお金との付き合い方をデザインすると共に、個人の自己実現を可能にし、その生涯バランスシートを最良化することを目指すことを新たな挑戦として掲げました。
マネックスグループにおいては、先見性と多様性を重視したガバナンス体制を軸に、事業を通じて社会に貢献することを企業理念に掲げ経営してまいりました。さらに持続成長可能な社会の実現に向けて、ESG(環境・社会・ガバナンス)を経営の中に取り入れ、当社グループの事業と社会に与える影響の重要性を整理したマテリアリティ・マトリックスを策定し、事業を通じた社会課題への対応を一層進めています。昨今、新たに金融のフレームワークを活用して、環境問題に直接貢献できるサステイナブルファイナンスに取り組むための体制を整え、またマネックス・アクティビスト・ファンドによる企業との対話を通じて、企業の資金の流れをESGの側面から分析し、評価し、企業価値の向上へと繋げることに取り組んでいます。
MONEYのYの一歩先を行くMONEX。新しい企業理念のもとに、長期的かつ持続的に企業価値を高めていきます。
取締役会議長兼代表執行役社長CEO
松本 大