「マネックスグループといえば松本」という強いイメージがあると思います。そんなマネックスグループという企業において、創業者である松本以外の人間が社長CEOに就任し、バトンを受け継いでいくことは、グループにとって非常に大きな決断です。
しかし、逆にこれは、この会社が、また社員一人ひとりが、永きにわたって大きく成長していくチャンスでもあると私は思っています。個々が自分の仕事を考え、アイデアを出し合いながら、会社を前に進めていく。それこそが、松本大のマネックスグループから「みんなのマネックスグループ」を創っていく意味なのです。
一人ひとりが多様な背景や考え方を尊重しつつ、新しいパラダイムで物事を考え、自主性をもって事業を創造できるマネックスグループ。そんなベンチャースピリッツあふれる挑戦者たちが、様々な感性・視点・想いを持ち寄り、新しい技術や価値観を取り入れながら未来を創造していけば、きっとマネックスを「100年企業」へと導くことができるはず。その際に大切なのが、コアの価値を守り続けるためにも、変えてはいけないものを大事に受け継ぎ、変えるべきは変えるということ。
マネックスグループには「個人の自己実現を可能にし、その生涯バランスシートを最良化することを目指す」という普遍的なビジョンがあり、これをお客様のために探求する創造性やパッション、文化などがしっかりと根付いています。
こうした思想はそのままに、まず、ギアチェンジすべきなのは、生産性と効率性。企業が長期的かつ持続的に成長し続けていくには、一人ひとりの生産性を上げた資本効率の高い経営が求められます。一方で、常に未来志向を携えることも必要です。
世の中の変化に対して、最先端のテクノロジーや新しい未来を欲する野心的なメンバーが、「個人の自己実現を可能にし、その生涯バランスシートを最良化する 」という理念のもとでチーム一丸となってこそ、人の未来に貢献できる企業になれるのだと思います。
社会からも、お客様からも、なくてはならないマネックスへ。
サステナブルに発展し続け、企業価値を高めていくこと。挑戦者たる社員が、自らの成長と共にワクワク働ける場を作っていくこと。
これらが、私に託された使命なのです。
これからのマネックスグループにご期待ください。
代表執行役社長CEO
清明 祐子