マネックスグループの経営方針

当社グループはオンライン金融事業を営むマネックス証券株式会社(日本)、TradeStation Group, Inc.(米国)及びコインチェック株式会社(日本)を主要グループ会社として、その他国内外に金融関連の子会社及び持分法適用会社を有する持株会社です。当社グループは、 企業理念および行動指針を基に、個人投資家の日々の生活及び資産形成に必要な総合金融サービスの提供を目指していきます。

 

企業理念

マネックスグループ 行動規範

マネックスグループ 人権方針

 

ESGの基本的な考え方

企業理念に基づき、当社が中長期で取り組む事業領域に関連するESG課題を本業のなかで取組むことで、持続的に企業価値の増大を目指します。

当社のESGの取り組み

サステナビリティ・ステートメントの宣言

マネックスグループは、ESG/サステナビリティへの取組みについての考え方を「サステナビリティ・ステートメント」として定め、本ステートメントに基づき、当社取締役全員が持続可能な社会の実現への貢献にコミットいたしました。

【MONEX サステナビリティ・ステートメント】

マネックスグループの社名であるMONEXとはMONEYのYを一歩進め、一足先の未来における人の活動を表わしています。そして、私たちMONEXの企業理念は、常に変化し続ける未来に向けて、最先端のIT技術と、グローバルで普遍的な価値観とプロフェッショナリズムを備え、新しい時代におけるお金との付き合い方をデザインすると共に、個人の自己実現を可能にし、その生涯バランスシートの最良化を目指すことです。

 

私たちMONEXは、世界の人々の自己実現を可能にすると共に、環境および社会のサステナビリティ(持続可能性)に貢献したいと考えています。そして私たちは、現在および常に変化し続ける未来において、お客様と従業員の多様性を尊重し、様々なステークホルダーと共に社会的課題の解決に取り組み、新しい価値を創造することにより、持続可能な社会の実現に貢献することにコミットします。

 

私たちMONEXは創業以来、ESG/サステナビリティの観点を事業に取り入れてまいりました。今後も引き続き、環境負荷を抑制するなど、環境に優しいオンライン金融事業を中心に、独立社外取締役が過半を占める指名委員会等設置会社としてコーポレートガバナンスの更なる改善を図り、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DEI)を基軸とした人材の多様性と創造性を一層強化します。また、アクティビストファンドによる上場企業へのエンゲージメント活動を通じて、投資先企業のガバナンスを改善し、企業とそれを取り巻く社会の持続可能性の向上に貢献します。更に、サステナブルファイナンス事業の推進により、環境および社会へのネガティブインパクトを低減し、ポジティブインパクトを創出します。

 

これらの取り組みを通じ、企業理念の具現化を目指してまいります。

 

2021年6月26日

マネックスグループ株式会社取締役会

 

マテリアリティ・マトリックス

当社グループ独自の経営課題と社会課題の解決を目指し、当社グループのステークホルダーにとっての重要度を縦軸に、当社グループの業績に与える影響についての重要度を横軸とした「マネックスグループのマテリアリティ・マトリックス」の見直しを、2022年7月に行いました。

マテリアリティ・マトリックス

マテリアリティ・マトリックスの特定プロセス(2022年7月改訂時)

・STEP1 重要課題の整理
ESG評価機関の調査項目や、SASB、GRIガイドラインなどの枠組みを参照し、従来当社グループが掲げていた重要課題に対する優先順位を数値化しました。

 

・STEP2 重要度の評価
縦軸:STEP1で優先順位の高いと判断された課題について、ステークホルダー(お客様、株主、従業員)へアンケートを実施。

横軸:各項目の取組みによって生じる財務的影響度(定量的分析)や、企業理念の具現化に向けた影響度(定性的分析)による数値化を元に、評価しました。

 

・STEP3 マテリアリティの特定
STEP2の結果をもとに、ESTFにて議論を行い、9象限に分けたマテリアリティ・マトリックスを新たに策定しました。縦軸、横軸ともに「やや重要」「重要」「最重要」の三段階で表現しています。各象限内の項目は、影響度数値の高いものから順に記載しており、白色の枠で囲われた項目を当社の新たな最重要項目として、取組みを推進します。

 

・STEP4 経営層による議論と決定
最重要項目における推進責任者と推進担当者への説明とヒアリング、またCEOをはじめとした執行役との協議、取締役会における報告と協議を経て、決定しました。

 

2022年に策定したマテリアリティ・マトリックスは、ステークホルダーへのアンケート結果と当社事業の定量・定性的分析による影響度を数値化した現状の結果を表しております。当社は企業理念である「個人の自己実現を可能にし、その生涯バランスシートを最良化」の実現に向けて、「DEI」、「生涯バランスシート対応」については、今後ステークホルダーに対するエンゲージメントや、事業規模の拡大により、重要度を上げていくべきと考えています。

 

2023年の見直し

2023年は、国内外のステークホルダーへ改めて「リスク」と「機会」に関するアンケートを実施しました。結果としてステークホルダーにとっての重要度は2022年と変わらなかったため、マテリアリティ・マトリックスの最重要項目は変更なしという整理をしました。

ESG推進体制

当社グループは、ESG活動に本格的に取組みにあたり、社内の横断組織である「ESG/サステナビリティ推進タスクフォース」が中心となり、気候変動をはじめとする環境問題(E)やイノベーションや人的資本における社会課題(S)、などのサステナビリティ全般に関して、審議及び検討を行っています。これらのESG取組みについては、定期的に当社取締役会に報告され、承認を受けながら、グループ全体を巻き込んで、各種課題の取組みとESG情報開示を推進しています。

ESG推進体制

注)日本拠点は、日本セグメントに加えて、クリプトアセット事業セグメントおよび投資事業セグメントが含まれます。

執行役によるESG活動の推進

当社グループが本業のなかで取組むべき重要な項目は、執行役の管掌範囲において、事業課題を解決していくべきとの考えから、 各執行役が各カテゴリーの推進責任者となり、目標を設定、推進しながら、各種課題に取組んでいます。

 

マトリックス内の重要な項目と推進責任者

マトリックス内の重要とするカテゴリー 推進責任者
セキュリティ&プライバシー 情報セキュリティ担当執行役
コーポレート・ガバナンス 代表執行役社長CEO
コンプライアンス(AML&腐敗防止) 内部統制担当執行役
イノベーション 代表執行役会長
人材採用・人材育成、労働慣行、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン 人事担当執行役
リスクマネジメント リスク管理統括責任者
顧客ユーザビリティ 代表執行役社長CEO
金融リテラシーの向上 代表執行役社長CEO
金融サービスへのアクセス向上 代表執行役社長CEO
サステナブルファイナンス 日本セグメント担当執行役

ESGデータ集

マネックスグループの事業活動に関するESG(環境・社会・ガバナンス)データをまとめています。