ART IN THE OFFICE 2019 作品「first "I.U" zone. 2」

ART IN THE OFFICE 2019 作品「first "I.U" zone. 2」
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「ART IN THE OFFICE 2019」作品が展示されているプレスルーム(GALAXY)

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「ART IN THE OFFICE」プログラムとは

「ART IN THE OFFICE」は、現代アートが未開拓の表現を追求し、社会の様々な問題を提起する姿勢に共感し、当社を通じて新進気鋭の現代アートアーティストを支援する場づくりをしたいとの想いから、2008年より当社が社会貢献活動並びに社員啓発活動の一環として継続して実施しているプログラムです。2019年度は、87の応募作品案の中から、社員とのコミュニケーションを通じてストーリーとキャラクターを立ち上げるユニークさ、また、自身にとって初めてのプロセスに挑戦している点が評価され、吉田桃子氏の作品「first "I.U" zone. 2」が受賞作品として選出されました。吉田桃子氏(※“吉”は、土の下に口)を選出しました。

吉田桃子氏

作品:吉田桃子/「first "I.U" zone.2」/
2019 年/ポリエステル布、アクリル絵具/サイズ可変

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吉田桃子氏コメント:
 

今回の作品のメインになる中央の一枚は、2日間にわたる社員の方とのワークショップの中で生まれたものです。ワークショップ1日目は、「もう一人の自分」というテーマでそれぞれが「顔」を描くことから始まりました。そして、何故そのような顔になったのか、その人物の性格や環境など含め発表してもらい、参加して下さった方たちと共有しました。2日目は「マネックスのプレスルームに似合う顔」というテーマで、参加者全員で一つの顔を作り上げるというものでした。それぞれが持っている会社のイメージや自分と会社との関わり方には、共通の部分と相反する部分があり、それらを元に設定する「見た目のイメージ」を話し合いの中で選んだり、新たな要素を足しながら一つの「顔」という造形にまとめあげていく行為は、とてもクリエイティブなものでした。また、初対面でありながら、それぞれの少しだけ深い部分に触れることができた、刺激的な時間でもありました。最終的に絵の中に現れた人物は、ジェンダーレスかつどこかアーティスティックな雰囲気もあり、これからの時代に問いを投げかけているようにも見えます。ワークショップ、そして5日間の滞在制作の間に生まれたものが私のもとを離れ、これからこの部屋に訪れる人たちの中で生まれる、新たなストーリーのきっかけのような存在となることを願っています。

吉田桃子氏

吉田 桃子氏プロフィール

1989年兵庫県生まれ、2016年京都市立芸術大学院修士過程修了。音楽を聴いているときの高揚感や頭に浮かぶ映像的イメージを絵画の形式に閉じ込め、観る人にその高揚感を共有させる装置とする作品制作を行っている。アートアワードトーキョー丸の内2016 三菱地所賞受賞、2016年京都市立芸術大学大学院市長賞受賞。これまでの個展に、「scene UKH ver.3.1」ART ZONE / 京都(2017)、「scene UKH ver.3」三菱一号館美術館歴史資料室 /東京(2017)、グループ展に「Kyoto Art for Tomorrow 2019-京都新鋭選抜展-」京都文化博物館(2019)、「京芸 transmit program 2018」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA/京都(2018)などがある。

吉田 桃子氏 website:https://mt0991.wixsite.com/rainbowpicha/home