ART IN THE OFFICE 2013 作品「Work in progress」

ART IN THE OFFICE 2013 作品「Work in progress」

「ART IN THE OFFICE 2013」作品:「Work in progress」/2013年/ペンキ、ジェッソ、塩化ビニールシート、パネル、他
*「Work in progress」は、マネックス証券プレスルームの壁面3面にわたって展示されています。

「ART IN THE OFFICE」プログラムとは

マネックスグループは、社会文化活動の一環として「ART IN THE OFFICE」プログラムを2008年より開始しました。 現在は、マネックス証券が主催し、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]の企画協力を得て運営しています。 本プログラムは、コンテンポラリー・アートの分野で活動する新進アーティストからプレスルームの壁に制作する平面作品案を一般公募し、 選出された1名のアーティストに対して、制作費および賞金ならびに作品を当グループ会議室で一定期間展示する機会を提供するものです。 本年度は108作品案の中から、野原万里絵さんの作品「Work in progress」が選出されました。

作品タイトル 「Worki in progress」

作品タイトル 「Work in progress」

野原万里絵氏コメント:

私の制作は、与えられた場所によって形態を変化させ、その場所・人とのコミュニケーションを通して絵画を描くことを目指してきました。今回のプログラムでも、会社のプレスルームという私には馴染みのない場所でしか得られない体験をもとに制作できたことをとてもうれしく思います。

今回実施したワークショップでは、社員のみなさんからマネックスのイメージや色、形などをお伺いし、最終的に作品の中にそのアイデアを取り込みました。参加してくださった方すべての形が、作品の中のどこかに隠れてあります。社員のみなさんとのコミュニケーション、オフィスでの作品制作、全てが普段とまったく異なった環境で、とても刺激的な2週間でした。社員のみなさんと共に制作出来たことは、作品のアイデアの発展にもつながり、貴重な経験をさせていただきました。

「Work in progress」とは、取組中、作業中、完成していないことを意味しています。今の私の制作スタイルとマネックス証券の「一歩先の未来の金融の創造」というスタイルを重ねあわせて表現しました。1年間の展示を通して、社員や来客のみなさまに愛されるような作品になればと思います。

野原万里絵氏

野原万里絵氏プロフィール

1987年大阪府生まれ。2012年Royal College of Art (London)交換留学。京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。「アートアワードトーキョー丸の内2013」にてフランス大使館賞、オーディエンス賞を受賞。若手芸術家・キュレーター支援企画「1floor 2013」入選。油彩で絵画を描く際の曖昧なプロセスを細かく分解し、他人の意志や偶然性を用いながら、プロセスに個人的なルールを設けて絵画を描くことを試みている。作者の意志をなるべく排除することで起こる予測不可能なことを作者自身が受け入れることによって、作者の意志とは、作品とは何かということを問いながら制作している。