今後の経営体制

このロードマップの概要決定のように、これからのGroupの方向性の議論・決定、協力の在り方の選択・決定、Group全体に対して指揮する体制として、MG内にGlobal Management Committee(GMC)とGMC Officeを設置する。構成は、来週早々に発表する予定である。Corporate Governance的には、GMCはMG 取締役会もしくはMG CEOから委譲された権限内の権限を行使し、或いはMG 取締役会もしくはMG CEOに具申する形となる。将来的にはアメリカの一般的な上場企業のように、取締役会は株主の利益を守り、執行に対して牽制を行い、GMCが執行部となっていくことを企図している。

 

GMCは当面シナジーの確認、追求、実現が重要なミッションとなる。そのミッションの遂行を主な目的とし、GMCの活動を支え、GMCの決定事項を具体化し、Group全体の調整を行っていく機能としてGMC Officeも設置する。GMC Officeメンバーは世界中のオフィスから参加することになる。

 

日々業務については、日本・中国(香港)に関しては今までのGroup Steering Committeeに替わりAsia Steering Committee(メンバーは変わらず)が、米国・欧州に関してはTradeStation Group Inc.のBoardがそれぞれ指揮をしていくことになる。

 

GMC並びにGMC Officeは、どこか特定の拠点の為に何かを決めて実行するのではない。Group全体にとっていいことを探し、決め、実行する。イメージとしては、“My money is your money. Your money is my money.”Globalに協力していく形を、一日でも早くいい形で実現していきたいので、協力をお願いする。尚、Globalな経営体制については、新しい試みでもあるので、今後その様子を見て、随時改善を重ねていくつもりである。

各拠点社員の処遇

各拠点での社員の扱いは基本的に変わらないと考えてもらっていい。昨年12月にBOOMグループを買収した時もそうであったが、日本のやり方を日本以外の拠点に押しつける考えはない。それぞれのエリアでそれぞれのやり方があると思うので、それを尊重する。しかしそれはそれぞれの拠点で何も変わらないことを意味しているのではなく、それぞれの拠点で、人事政策等も、改善すべき点があれば改善していくべきである。会社の目標を実現するのは正に社員である。社員を正確に評価し、適切なフィードバックと貢献に応じた報酬を与える仕組みは、不断の努力で改善を続けていく。

 

それから、Global Vision、或る意味での国際分業を推し進めていく中で、いずれはMGの株価や連結業績に連動した形のボーナスを、全世界の社員のインセンティブとしての導入を検討していきたい。しかしそれは管理職等に限られるべきかも知れないし、一方シニアなメンバーに関しては前倒しで早速そのようなボーナス体系に移行すべきかも知れない。いずれにしろ、社員の扱いに関しては、国別、更には個人別にも様々な個性があることを理解しているので、一律的に一方的に決めるのではなく、予めコミュニケーションを取りながら慎重に決めていくので安心して欲しい。