AI(人工知能)、ブロックチェーンなどの新技術は、近年グローバルに急速に浸透してきており、社会や経済のあり方を変革させる兆しがあります。そして同時に、世界中の「個人」の経済活動のあり方にも、大きな変化が起きつつあります。そのような環境の中で、「グローバルかつ幅広い層の個人の経済活動をサポートするサービスを提供すること」が、当社マネックスグループの目標です。
現在マネックスグループは、米国セグメントの業績が好調で黒字を拡大させており、新しい技術の導入に積極的に取り組んでいることや、コインチェックのグループ入りにより、クリプトアセット事業セグメントを大きな質と量を伴って発足させたことなどを追い風に、新しいステージを迎えました。
日本セグメントの中核であるマネックス証券は、日本を代表する大手オンライン証券の一角であり、米国セグメント中核のトレードステーション証券は、全米第6位のオンライン証券です。そしてクリプトアセット事業セグメントの中核であるコインチェックは、世界を代表する仮想通貨交換業者の一社であり、マネックスグループは、日本以外の個人のお客さまを規模と共に有している日本では数少ない金融機関のひとつであり、また規模感のあるクリプトアセット事業を有している、世界で数少ない上場企業のひとつです。
「グローバル」「個人」「新技術」というキーワードで新しい時代の金融を再定義し、新しい金融、いや新しい個人経済活動サポート産業を創造していくのは、私たちマネックスグループであるという自負を持って、邁進してまいります。
具体的には、AIなどの新技術を米国セグメントを中心に積極的に採り入れて、それをグループ内の世界各地で展開すること。クリプトアセット事業セグメントでは仮想通貨交換業での確固たる地位を確立し、さらに仮想通貨交換業に限らないクリプトアセットを活用したサービスを創造し、それを世界展開すること。そして日本でも米国でも、ミレニアル世代などの新しい経済主体に受け入れられるサービスの開発・提供をし、利用者層を拡大すること。そして今後の世界の成長を支えていくアジア・パシフィック地域での活動を増やしていくことが含まれます。
一方、成熟した顧客基盤を有する日本セグメント・マネックス証券においては、上記のミレニアル世代の取り込みに加えて、投資経験者や資産家の利用にも耐える現サービスの質向上や新サービス導入、並びに超高齢社会への対応に取り組んでまいります。
金融というビジネスは、どうしてもプロダクト・アウト、商品・サービスが先にありきで、それをお客さまに押しつける嫌いがあります。新しい技術が、様々な新サービスを可能にしている今だからこそ、何が出来るか?ではなく、何が望まれているか?を、社員ひとりひとりが想像することが大切だと考えています。
そして同時に私たちは、金融を再定義し、新しい個人経済活動サポート産業を創造していくリーダーでありたいと考えています。そのために、社員ひとりひとりがクリエイティブな心を持って、創造性豊かな個人が求めるものを追究して、新しい時代のサービスを創造してまいります。
Global Vision III – 新しいステージのマネックスに御期待下さい。
2018年10月29日
マネックスグループ株式会社
代表執行役社長チーフ・エグゼクティブ・オフィサー
松本 大
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