品川 あづみ氏(マネックス・セゾン・バンガード投資顧問)、<br/>堂前 宣夫氏(マネックスグループ 社外取締役)

プロフィール
堂前宣夫 Nobuo Domae
元株式会社ファーストリテイリング上席執行役員
1993年4月マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン入社。1998年9月株式会社ファーストリテイリングに入社し、2004年11月に同社取締役副社長、2008年11月より同社上席執行役員。その後FAST RETAILING FRANCE S.A.S.の社長、FAST RETAILING USA, Inc.のCEOを歴任。当社では、2016年6月より取締役。

マネックス・セゾン・バンガード投資顧問がグループに呼び込む新しい顧客

「お任せ」でお金を運用できるロボアドサービス「マネラップ」。このサービスをどんなお客様に広げていきたいか、マネックスグループとしてこのサービスを提供する意味はどんなことがあるか。グループ社外取締役の堂前宣夫氏とマネックス・セゾン・バンガード投資顧問にてサービス立ち上げ時から尽力するプロダクト部長の品川あづみ氏が初の対談を実施しました。

堂前 最初に一つ教えてください。「マネラップ」って、どうしてこの名前になったんですか?

 

品川 お金をお任せで運用してもらう「投資一任」というサービスのことをラップと呼ぶんです。マネックス・セゾン・バンガード投資顧問が2016年9月にスタートしたラップサービス「MSV LIFE」をマネックス証券で取り扱う時に、「マネックス」と「ラップ」をあわせた「マネラップ」という名前にしました。

 

堂前 「マネラップ」ってロボットが運用してくれるんですよね。

 

品川 テクノロジーを使って「お任せ」の運用をどんな人でも使えるようにしたサービスです。オンラインで運用したい金額と運用期間、取れるリスクを入力すると、「このくらいで資産が増えていきそうですよ」というグラフが表示されて、あとはお客様のニーズに合った運用商品を自動で選んで運用します。

 

堂前 そもそも「資産運用」という言葉に「儲けるぞ!」という響きがありますし、「ロボット」と聞くと、ものすごいハイリスク・ハイリターンの運用をガンガンやってくれるというイメージもあります。「マネラップ」はどんなお客様の利用を想定していますか?

 

品川 車を買いたい、旅行に行きたい、老後のお金を貯めたいといった、お金が必要になる「人生の目標」を叶えるためのサービスなので、どんなお客様にも幅広く利用していただけると思っています。
ただ、今後はもう少しメッセージを絞ることも必要かもしれません。「マネラップ」にはリスク・リターンが8段階あって、リスクを抑えて着実に運用することが可能です。昔は銀行に置いておけば金利が付いてお金を増やせましたが、今は超低金利です。「マネラップ」は「これまで貯めてきた資産をリタイア後に大事に使っていきたい」というニーズの受け皿にもなれると思います。

品川 あづみ氏(マネックス・セゾン・バンガード投資顧問)

今後はグループ3社の役割をより明確に

堂前 「マネラップ」は「投資にそんなに興味があるわけではないけれど、預金として置いておくのもな……」という人のためのサービスということですね。でも、そういう位置づけのサービスがあるって知らない人が多そうですね。

 

品川 そうですね。資産運用というのは本来、リスクをコントロールしながら長期でじっくり取り組むもので、「不安なもの」「危ないもの」ではないんです。でも、業界全体としてもそこは伝えきれていないかもしれません。

 

堂前 小売りの店作りをヒントに考えると、商品やサービスの品揃えが「どんなお客様のためのものなのか」がひと言で分かるようにする必要があるかもしれませんね。1万5000円のTシャツを売っている高級百貨店に行きたい人は、ファストファッションの店に足を踏み入れません。それでいうと、マネックス証券はリスクを取って運用したいお客様がアクセスして、株や債券と並んだ「マネラップ」を選ぶことになります。

 

品川 今「マネラップ」を利用しているお客様は、リスクを高めに設定する方が多いですね。

 

堂前 小売りでは、何でも並べておくのではなく「あなたのために品揃えを絞りました」ということが付加価値になります。この考え方を応用すると、「マネラップ」が預貯金や保険に似たカテゴリーにニーズを持つ人のための商品・サービスであるなら、明確に分けるのも一つの方法かもしれませんね。

 

品川 それでいうと、マネックスグループには「増やすためのお金」を積極的に投資していくマネックス証券と、今後「毎日使うお金」になっていく仮想通貨を取り扱うコインチェック、そして「備えるためのお金」を置いておけるマネックス・セゾン・バンガードが揃っています。将来的には、こうした役割をよりお客様に明確に伝えていくことが大切になりそうですね。
 

堂前 宣夫氏(マネックスグループ 社外取締役)